蛍光灯をLEDに交換する工事方法をわかりやすく解説!
オフィスや店舗、家庭でもまだまだ使われている蛍光灯。
ですが、省エネや長寿命の観点からLED化する動きが広がっています。
今回は「灯具はそのまま使い、安定器を外してLEDに交換する方法」について、
初心者の方でも分かりやすくまとめました。
実際の作業写真もありますので参考にしてください。
1. LED化にするメリット
- 省エネ効果が高い
蛍光灯に比べて消費電力が少なく、電気代を削減できます。 - 長寿命で交換回数が減る
蛍光灯が数千時間なのに対し、LEDは約40,000時間以上使える製品が多くあります。 - 点灯が早くチラつきが少ない
スイッチを入れてすぐに明るくなり、安定した光を得られます。 - 安定器のトラブルを解消できる
蛍光灯の安定器は経年劣化で故障や発熱の原因になりますが、
取り外すことでリスクを減らせます。
2. LED化とは
「LED化」とは、従来の蛍光灯ランプをLEDランプに交換することを指します。
方法は大きく分けて2つあります。
- 工事不要タイプ(安定器を活かしてLEDを使う)
→ 簡単ですが、安定器の電力ロスや故障リスクは残ります。 - バイパス工事タイプ(安定器を外して直接LEDをつなぐ)
→ 工事が必要ですが、省エネ効果・安全性ともに高く、最近では一般的です。
※今回、紹介するのはこちらの方法です。
3. 具体的な施工方法
実際の工事では以下の手順で進めます。写真と合わせて解説します。
今回紹介するのは 「片側給電方式」 となります。
安定器を取り外す
器具を開け、安定器を確認し取り外します。


配線を確認し正しく接続する
LEDランプの仕様(片側給電か両側給電か)を確認し、正しく配線を接続します。


配線を整理し器具をもとに戻す
絶縁処理がされているか、接続は間違いないか確認しもとに戻します

4. 施工に必要な資格
この工事には 「第二種電気工事士」 の資格が必要です。
資格がない人が作業すると 感電・火災のリスク があり、法律上も違法となります。
必ず資格を持った人に依頼しましょう。
5. 施工に必要な材料・工具
最低限、以下の工具があれば施工可能です。
- ニッパー(配線カット用)
- ストリッパー(穴あきニッパーでも代用可)
- 絶縁被覆付閉端接続子(配線の絶縁処理用)
- 圧着工具(閉端接続子をしっかり固定)
- モンキーレンチ(ソケットレンチがあればさらに楽)
まとめ
蛍光灯からLEDへの交換は、
電気代削減・安全性向上・快適な明るさ と多くのメリットがあります。
安定器を取り外してLEDを取り付ける方法は少し手間がかかりますが、
その分長期的に見ればお得です。
ただし、資格や正しい知識が必要な作業ですので、
必ず 電気工事士に依頼する か、
資格を持つ方が正しく施工するようにしてください。